診療案内 Department

腰痛治療

当院の腰痛治療

成人の方の大半は腰痛の経験があると思います。意外に思われるかも知れませんが、腰痛のうち原因が判るのは10〜15%と言われ、残りは原因がはっきりわかっておらず、非特異的腰痛と呼ばれます。また、腰痛を経験された方のうち、60〜75%が再発していると言われています。一般的には腰痛が出現すると自宅では安静をとり、病院では注射療法や薬物療法にて治療が行われています。近年ではこの非特異的腰痛に対してリハビリテーションの一環として、積極的に運動療法を行い、良い結果が出せるようになってきました。

当院では、腰やお尻の痛みに対して、以下の2つの方法を中心に治療を行っています。

まず一つ目としては、自主運動を中心とした治療法です。問診や姿勢評価、運動時の痛みの変化に応じた腰痛の検査を行います。複数回の運動検査を繰り返し、症状の反応をみながら最終的な運動方向を決め、治療を行っていきます。日常生活で腰部にかかるストレスを軽減させ、脊椎周囲の状態改善を図っていき、患者さんの症状をみながら行う治療法でありますので、患者さん自身の疼痛コントロールが可能となります。

二つ目は、骨盤の関節(以下:仙腸関節)を徒手的に動かす治療法です。この仙腸関節は通常1~2mm動くとされています。この関節が硬くなり正常な動きが行えなくなると、腰やお尻の痛みが出ることも多くみられます。当院では、硬くなった仙腸関節を運動学に基づいて軽く手で広げたり、関節面を滑らせたりする事で悪くなっていた関節の動きを修正する治療を行っています。仙腸関節の動きが正常化することで腰やお尻にかかるストレスを緩和し、痛みの軽減を図ります。

その他、再発の多い腰痛に対してリスク管理として姿勢指導、動作指導を行っていきます。腰部に対して負担をかけないような正しい姿勢をとり、再発を防ぎます。その後、数回の来院にて、痛みの変化や運動療法の見直しを行なっていき、腰痛に対する治療は終了となります。なかなか改善しない慢性腰痛やぎっくり腰などで悩まれている方は、一度当院への来院をお勧めします。

自主訓練 例)その1

自主訓練 例)その2